醜聞
「醜聞を耳にする」などのように使う「醜聞」という言葉。
「醜聞」は、音読みで「しゅうぶん」と読みます。
「醜聞」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「醜聞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
醜聞の意味
「醜聞」には次の意味があります。
・その人の名誉や人格を傷つけるような、よくないうわさ。男女関係や金銭に関する評判など。スキャンダル。（出典：デジタル大辞泉）
わかりやすく言うと「ある人の評判を落とすようなゴシップ」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人に知られてはならないその醜聞をひそかに告げて来たのが徳蔵だった。
（出典：藤沢周平『隠し剣秋風抄』）
・しかしわたし自身こう言っていれば、だれも醜聞にはしないものです。
（出典：芥川竜之介『河童』）
・自分が師事している立場の人の醜聞だけに一層、つらい気がするのだ。
（出典：平岩弓枝『黒い扇』）
・つひに彼女はすべての危険を、醜聞の危険さへも、冒さうと心を決めた。
（出典：リラダン『殘酷物語』）
・知っていて、その醜聞を最大に利用できる機会を待ち構えていたのだ。
（出典：山田正紀『謀殺のチェス・ゲーム』）
類語
・酷評（こくひょう）
意味：思いやりのない、手きびしい批評。むごい批評をすること。苛酷な批評。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・汚名（おめい）
意味：悪い評判。不名誉な評判。（出典：デジタル大辞泉）
・不名誉（ふめいよ）
意味：評判を悪くすること。名誉が傷つくこと。また、そのさま。不面目。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・ゴシップ
意味：雑談。世間ばなし。よもやま話。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・悪名（あくみょう）
意味：悪いうわさ・評判。悪評。あくめい。（出典：精選版 日本国語大辞典）
