手堅い
「手堅い商売」などのように使う「手堅い」という言葉。
「手堅い」は、訓読みで「てがたい」と読みます。
「手堅い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「手堅い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
手堅いの意味
「手堅い」には次の意味があります。
・やり方が堅実で、あぶなげがない。はでな面はないが確実である。(出典:デジタル大辞泉)
大当たりではないが、確実で危険でないという意味で使われます。
証券取引の用語としても「手堅い」は使われており、相場が安定し下がる様子でないという意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・手堅い品が盛に作られてこそ本当の発展だというべきではないでしょうか。
(出典:柳宗悦『手仕事の日本』)
・こうして手堅く刻んで打って行き、あとは得意のアプローチで勝負する。
(出典:山崎豊子『華麗なる一族 上』)
・もちろん天吾くんの手堅く見事な文章技術が、それを可能たらしめたわけだけどな。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・義母のいくえは、小学校の教師を二十年近く勤め、手堅い人柄であった。
(出典:豊田穣『南十字星の戦場』)
・会社は彼の手堅い仕事ぶりを評価したから、昇進は順調だった。
(出典:浅野誠『ビジネスマンの精神病棟』)
類語
・心して(こころして)
意味:注意して物事をするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・入念(にゅうねん)
意味:細かいところまで行きとどいていて、丁寧なこと。また、そのさま。ねんいり。(出典:デジタル大辞泉)
・用心深い(ようじんぶかい)
意味:よく注意して十分に心をくばっている。(出典:デジタル大辞泉)
・定か(さだか)
意味: 事実としてはっきりしているさま。確かなさま。不動であるさま。他とくらべてあきらかなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・無難(ぶなん)
意味:危険のないこと。また、まちがいのないこと。あるいは、そのさま。無事。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )