暢気
「暢気に過ごす」などのように使う「暢気」という言葉。
「暢気」は、音読みで「のんき」と読みます。
「暢気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「暢気」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
暢気の意味
「暢気」には次の意味があります。
・気が長いこと。気分や性格がのんびりしていること。物事にあまり気をつかわないこと。むとんちゃくなこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
物事を気にせず気楽なこと、心配性でないという意味で使われます。
同じ読み方で「呑気」もありますが、意味は暢気と同じです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この暢気な連中をどうやって守るかを考えると暗澹あんたんとした気分になった。
(出典:縞田理理『霧の日にはラノンが視える2』)
・それを見ると親爺は恐怖の念も忘れて、又もとの暢気さに立ちかへつた。
(出典:平井肇『ディカーニカ近郷夜話 前篇』)
・暢気にバイトになど行っていていい場合なのかと自分で思ったからだった。
(出典:乾くるみ『リピート』)
・そうです、こんなに暢気のんきに、いい気になってはいられないはずなのでした。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・僕は彼等のように暢気に生れて来なかったことを憾うらみに思っている。
(出典:浜尾四郎『黄昏の告白』)
類語
・安楽(あんらく)
意味:心身の苦痛や生活の苦労がなく、楽々としていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・気散じ(きさんじ)
意味:気苦労のないこと。また、そのさま。気楽。のんき。(出典:デジタル大辞泉)
・気楽(きらく)
意味:心に苦労や心配がないこと。物事を気にかけないでのんきなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・楽天的(らくてんてき)
意味:物事にくよくよしないで、何事も良いようにとらえるさま。楽天であるさま。のんきなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・楽観的(らっかんてき)
意味:物事をうまくゆくものと考えて心配しないさま。(出典:デジタル大辞泉)