ガウン
「ガウンを羽織る」などのように使う「ガウン」という言葉。
英語では「gown」と表記します。
「ガウン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ガウン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ガウンの意味
「ガウン」には次の意味があります。
・長くゆったりした外衣。フランス語のローブにあたる。聖職者,裁判官,大学教授,弁護士などが儀式や公式の行事のとき用いる。英国の戴冠式の際の外衣や,大学の卒業生の着る外衣もこれに当たる。女性のガウンはドレスと同義で,イブニング・ガウン,ウェディング・ガウンなどともいう。(出典:百科事典マイペディア)
日本でガウンと言うと、丈の長いゆったりとした室内着であるナイトガウンを指すことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私がガウン姿でお茶をいれていると彼女が突然、ゲラゲラと笑い出した。
(出典:内館牧子『愛してると言わせて』)
・確かそう言われた日の夜だったが、私はガウン姿のまま玄関の外まで出た。
(出典:日野啓三『聖岩 Holy Rock』)
・彼女は寝衣の上にガウンを引掛けてすぐに母親の寝室へと飛んで行った。
(出典:福永武彦『忘却の河』)
・上からネグリジェの上にガウンをまとった裕子が下りてきて声をかけた。
(出典:胡桃沢耕史『女探偵アガサ奔る』)
・満々と水を湛えた空間を、紫青のガウン姿が舟も使わずに渡っていった。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター09d D-蒼白き堕天使4』)
類語
・ねんねこ半天(ねんねこはんてん)
意味:江戸ではふとんを用いずもっぱら夜着を用いたとあり、裾、袖とも裏を表より長く裁ち、表に折り返したとある。また、子守が冬期に半身の搔巻を用い、俗にねんねこ半天と称したという。(出典:世界大百科事典)
・バスローブ
意味:入浴後などに着る、タオル地のゆったりとした部屋着。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・カーディガン
意味:毛糸編みのジャケット。前はボタンがけで,衿(えり)は丸またはV字形。長袖(ながそで)が多い。男女とも家庭着からおしゃれ着まで広く用いられる。19世紀英国のカーディガン伯7世が愛用した短い軍服ジャケットにちなんでこの名がある。(出典:百科事典マイペディア)
・羽織(はおり)
意味:帯や袴をつけた衣類の上にまとう防寒用または装飾用の服。長羽織・広袖羽織・平袖羽織などの種類がある。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・外衣(がいい)
意味:うわぎ。また、外套(出典:精選版 日本国語大辞典)