有利
「有利な条件」などのように使う「有利」という言葉。
「有利」は、音読みで「ゆうり」と読みます。
「有利」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「有利」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
有利の意味
「有利」には次の意味があります。
・利益のあること。よい結果が期待できること。都合のよいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
他よりも条件や状態がよく、利益を望めることなどを意味します。
「有利」の反対語は「不利」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なるべく自分に有利な条件で、和解しようとしたのは当然であろう。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 3 (三)』)
・わたしは彼のほうに剣を向けていたが、彼のほうが圧倒的に有利だった。
(出典:バローズ『火星シリーズ10 火星の古代帝国』)
・いずれにしても、ぼくたちはこの試合ではある程度は有利な立場にある。
(出典:エディングス『マロリオン物語9 ケルの女予言者』)
・弁護士という職業の人にとって、これは有利に作用する場合が多かった。
(出典:片岡義男『物のかたちのバラッド』)
・アルサスにいるよりパリにいた方がはるかに有利だと思われたからです。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『美徳の不幸』)
類語
・利便(りべん)
意味:つごうのよいこと。また、そのさま。便利。便宜。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・旨い(うまい)
意味:物事の運びが自分の望むとおりである。都合がよい。好ましい。(出典:デジタル大辞泉)
・利点(りてん)
意味:利益のある点。有利な点。得なところ。また、長所。すぐれたところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・好条件(こうじょうけん)
意味:ある目的にかなう都合のよい条件。有利な条件。(出典:デジタル大辞泉)
・得(とく)
意味:有利であること。便利であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)