珍味
「山海の珍味」などのように使う「珍味」という言葉。
「珍味」は、音読みで「ちんみ」と読みます。
「珍味」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「珍味」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
珍味の意味
「珍味」には次の意味があります。
・めずらしい味。めったにないほどのよい味。また、その食物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
単に珍しいだけでなく、珍しくておいしい味を意味します。
日本三大珍味には「うに」「このわた」「からすみ」、世界三大珍味には「トリュフ」「キャビア」「フォアグラ」があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はごく保守的な小市民なので、べつに珍味を求めてはいないのである。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿5 黒蜘蛛島』)
・世界の三大珍味を賞味するのだと言って、キャビアとフォアグラを買った。
(出典:片山恭一『雨の日のイルカたちは』)
・そこに山海の珍味が並べられたが、まだ一度も見たことのないものであった。
(出典:田中貢太郎『西湖主』)
・例えば珍爆シチュリームなどとはいったいどのような珍味なのであろう。
(出典:筒井康隆『原始人』)
・いわゆる山海の珍味が豊かなことも世界一のように私には考えられる。
(出典:北大路魯山人『美食と人生』)
類語
・美味しい(おいしい)
意味:食べ物の味がよい。美味だ。「うまい」に比べて丁寧・上品な感じが強い。(出典:デジタル大辞泉)
・御馳走(ごちそう)
意味:うまい飲み物や食べ物。ぜいたくな食事。立派な料理。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・美肴(びこう)
意味:美味な料理。うまい酒のさかな。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・佳肴(かこう)
意味:うまい酒のさかな。おいしい料理。(出典:デジタル大辞泉)