邸宅
「邸宅を構える」などのように使う「邸宅」という言葉。
「邸宅」は、音読みで「ていたく」と読みます。
「邸宅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「邸宅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
邸宅の意味
「邸宅」には次の意味があります。
・家。すまい。特に、構えが大きくて、りっぱな造りの家。やしき。邸第。(出典:デジタル大辞泉)
分かりやすく言えば、広くて立派な家のことです。
「邸宅」よりさらに規模が大きくなると「大邸宅」や「豪邸」などと言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・当時、このあたりには高級貴族の邸宅が多かった。
(出典:芥川龍之介『羅生門・鼻』)
・これら塀で囲まれた邸宅は、なにから身を守ろうとしているのだろうか。
(出典:牧野修『スイート・リトル・ベイビー』)
・事件があったのは病院と隣接する若林家の邸宅、その二階の一室である。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』)
・邸宅に帰った女性が二人の友人を残して、先に玄関の扉を押しあけてはいる。
(出典:カー/長谷川修二訳『青銅ランプの呪い』)
・田舎のある邸宅の主人が殺され、同時に執事と庭番とが行方不明になる。
(出典:江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』)
類語
・屋敷(やしき)
意味:大きな住宅。立派な構えの家。邸宅。御屋敷。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・邸(てい)
意味:屋敷。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・豪邸(ごうてい)
意味:大きくりっぱな邸宅。豪勢な邸宅。普通の家とはかけ離れた、ぜいたくな造りの家。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・御殿(ごてん)
意味:身分の高い人の邸宅を敬っていう語。また、造りが立派で豪華な邸宅。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・豪壮(ごうそう)
意味:物事の規模が大きくりっぱなさま。(出典:デジタル大辞泉)