歓心
「お世辞を言って歓心を買う」などのように使う「歓心」という言葉。
「歓心」は、音読みで「かんしん」と読みます。
「歓心」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「歓心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
歓心の意味
「歓心」には次の意味があります。
・喜ぶ気持ち。うれしいと思う心。（出典：デジタル大辞泉）
うきうきするような心持ちを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・姉小路中納言が信長の歓心を買うためにつれて来たお香という女だった。
（出典：新田次郎『武田勝頼(二)』）
・妻のことを悪く言って愛人の歓心を買うような男は僕は嫌いだから。
（出典：内田春菊『ぬけぬけと男でいよう』）
・どうせ女の歓心を買うために甘いものでも買い置いているのだろう。
（出典：奥田英朗『ララピポ』）
・そういうときは、母親の歓心を充分に得られ、みどりは満足するのだった。
（出典：奥田英朗『最悪』）
・彼は笹沼茜の歓心を得るために、姉の時計を勝手に持ち出していたらしい。
（出典：三雲岳斗『少女ノイズ』）
類語
・上機嫌（じょうきげん）
意味：大変機嫌のよいこと。また、そのさま。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・満悦（まんえつ）
意味：心が満ち足りてよろこぶこと。（出典：デジタル大辞泉）
・愉悦（ゆえつ）
意味：心から喜び楽しむこと。（出典：デジタル大辞泉）
・歓喜（かんき）
意味：非常に喜ぶこと。また、心からの喜び。（出典：デジタル大辞泉）
・愉楽（ゆらく）
意味：深い喜びを味わうこと。心から楽しむこと。悦楽。（出典：デジタル大辞泉）
