見聞
「見聞をひろめる」などのように使う「見聞」という言葉。
「見聞」は、音読みで「けんぶん」と読みます。
「見聞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「見聞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
見聞の意味
「見聞」には次の意味があります。
・実際に見たり聞いたりすること。また、それによって得た経験・知識。けんもん。(出典:デジタル大辞泉)
「見聞」をわかりやすく言うと「自分自身の目で見たり、耳で聞いたりすること」という意味です。
見聞きして得た経験や知識などを「見聞」ということもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これまでの見聞から考えて、これは十分にありうることだ。
(出典:カフカ/飯吉光夫訳『審判』)
・あなたの今まで見聞したことを報らせてくれ、ということだったそうです。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(下)』)
・昨年の秋以来の見聞でわたしはどの位成長したか知れないと思います。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・帰国した吉田は、アメリカで見聞したことを技術幹部会の席で報告した。
(出典:中川靖造『創造の人生 井深大』)
・この航海によって海軍士官としての広い視野と国際的な見聞を培うのだ。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
類語
・経験(けいけん)
意味:実際に見たり、聞いたり、行なったりすること。また、それによって得た知識や技能。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・体験(たいけん)
意味:自分が実際に身をもって経験すること。また、その経験。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・知見(ちけん)
意味:実際に見て知ること。また、見聞して得た知識。(出典:デジタル大辞泉)
・エクスペリエンス(experience)
意味:経験。体験。(出典:デジタル大辞泉)
・耳目(じもく)
意味:耳と目。聞くことと見ること。見聞。(出典:デジタル大辞泉)