生誕
「生誕祭」などのように使う「生誕」という言葉。
「生誕」は、音読みで「せいたん」と読みます。
「生誕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「生誕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
生誕の意味
「生誕」には次の意味があります。
・生まれること。誕生(たんじょう)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
似た言葉の「誕生」は人に限らず動物などに対しても広く使いますが、「生誕」は人に対してのみに使う言葉で、特に偉人に対して使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この日は教会では、聖母マリアの生誕祭にあたります。
(出典:乾くるみ『Jの神話』)
・一九六四年はシェイクスピアの生誕四百年の記念すべき年であった。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『ハムレット』)
・地球上にあっては、生誕の地から一万六千マイル以上はなれることは不可能だ。
(出典:アダムス/風見潤訳『銀河ヒッチハイクガイド』)
・パリではブルゴーニュ公の生誕を期待して、盛大な祝典の準備をしていた。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』)
・女と家との恋愛は、相手の生誕によってさらに濃密になっていくものらしい。
(出典:林真理子『ピンクのチョコレート』)
類語
・生出(せいしゅつ)
意味:生まれ出ること。また、生み出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・出産(しゅっさん)
意味:子が生まれること。また、子を産むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・発端(ほったん)
意味:物事の始まり。事の起こり。(出典:デジタル大辞泉)
・出自(しゅつじ)
意味:人の、生まれ。(出典:デジタル大辞泉)
・胎生(たいしょう)
意味:母胎から生まれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)