手記
「手記を綴る」などのように使う「手記」という言葉。
「手記」は、音読みで「しゅき」と読みます。
「手記」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「手記」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
手記の意味
「手記」には次の意味があります。
・ 自分の体験やそれに基づく感想を自分で文章に書いたもの。(出典:デジタル大辞泉)
「手記」をわかりやすく言うと、自分で書き記したものです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は何も例の妹娘が故意に嘘の手記を書いたとか何とかいうのではない。
(出典:戸坂潤『思想と風俗』)
・この手記を発見されるかたに、いささかご承知おき願いたいことがある。
(出典:ビアス『ビアス怪異譚』)
・その驚くべき手記はこの犯罪者の性格をまことによくうつし出している。
(出典:フィルポッツ/赤冬子訳『赤毛のレッドメーン家』)
・しかし今日まで、詩はおろか、手記のようなものさえ書いたことがない。
(出典:三島由紀夫『金閣寺』)
・この手記をノートパソコンで書き始めてからもう一ヶ月近くなるのだ。
(出典:大山誠一郎『アルファベット・パズラーズ』)
類語
・自伝(じでん)
意味:自分で書いた自身の伝記。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・エッセー
意味:自由な形式で意見・感想などを述べた散文。(出典:デジタル大辞泉)
・随筆(ずいひつ)
意味:自己の見聞・体験・感想などを、筆に任せて自由な形式で書いた文章。(出典:デジタル大辞泉)
・雑報(ざっぽう)
意味:種々雑多な、細かい出来事の報告。(出典:デジタル大辞泉)
・論文(ろんぶん)
意味:筋道を立てて述べた文。(出典:デジタル大辞泉)