万感
「万感の想い」などのように使う「万感」という言葉。
「万感」は、音読みで「ばんかん」と読みます。
「万感」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「万感」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
万感の意味
「万感」には次の意味があります。
・ 心にわき起こるさまざまの思い。(出典:デジタル大辞泉)
「万感の想いを伝える」であれば、「いろいろな思いを心のまま伝える」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・女はたった一言の言葉に万感の想いを託すが、たいてい男には通じない。
(出典:森瑤子『別れの予感』)
・おなじ本を万感の思いで手にした、と指や目がちゃんと知っている。
(出典:高橋克彦『前世の記憶』)
・処世の知恵を伝える短いフレーズの中に、万感の思いがこめられている。
(出典:青木雨彦『ことわざ雨彦流』)
・「無事だったのね」 万感の思いをこめて、あたしはジェフに声をかけた。
(出典:高千穂遙『ダーティペアシリーズ2 ダーティペアの大逆転』)
・二人は万感が一気に込み上げてきたらしく手を取り合ったまま言葉を失ってしまった。
(出典:森村誠一『新・人間の証明(下)』)
類語
・感懐(かんかい)
意味:ある事柄に接して心に抱く思い。(出典:デジタル大辞泉)
・所懐(しょかい)
意味:心に思っている事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・胸懐(きょうかい)
意味:胸のうち。(出典:デジタル大辞泉)
・心情(しんじょう)
意味:心の中にある思いや感情。(出典:デジタル大辞泉)
・偶感(ぐうかん)
意味:ふと心に浮かんだ感想。(出典:デジタル大辞泉)