読経
「読経の声が聞こえる」などのように使う「読経」という言葉。
「読経」は、音読みで「どきょう」と読みます。
「読経」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「読経」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
読経の意味
「読経」には次の意味があります。
・声を出して経を読むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「経(きょう)」とは「仏教の経典」のことです。
「読経」は「どっきょう」と読むこともあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・熱心な信者が多いのか、合唱のように多人数の読経が聞こえてきていた。
(出典:大塚公子『死刑執行人の苦悩』)
・読経のような呪詛の言葉が流れる中、八雲は一つの選択を迫られていた。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)
・それ以上に驚いたのは、家の中から読経が聞えていたことである。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 13 鬼の面』)
・そして、それがすむと美しい声で物につかれたように読経をつづけていた。
(出典:吉村昭『一家の主』)
・僧侶ではないから読経はしないが、様々な雑用を一手に引き受けていた。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
類語
・誦経(じゅきょう)
意味:経文を声を出して読むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・勤行(ごんぎょう)
意味:仏前で、一定の時を定めて行う読経・回向など。(出典:デジタル大辞泉)
・詠唱(えいしょう)
意味:詩歌を節をつけて歌うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・経文(きょうもん)
意味:仏教の経典。(出典:デジタル大辞泉)
・追弔(ついちょう)
意味:死者の生前をしのび、その霊をとむらうこと。(出典:デジタル大辞泉)