観点
「観点を絞る」などのように使う「観点」という言葉。
「観点」は、音読みで「かんてん」と読みます。
「観点」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「観点」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
観点の意味
「観点」には次の意味があります。
・物事を観察、考察するときに、判断の根拠となる一定の立場。見地。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「観点」をわかりやすく言うと「物事を見たり聞いたりするときに、よりどころとなるもの」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして、私は少女時代とはまた違った観点で結婚に憧れ始めたのである
(出典:林真理子『夢見るころを過ぎても』)
・合理主義的な観点からすればこれは矛盾というよりはむしろ無謀である。
(出典:ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』)
・そういうわけで二人はそれぞれ観点を異にしながら意見の一致を見たのである。
(出典:マン/佐藤晃一訳『トーマス・マン短編集2』)
・警察が見落としていたような新しい観点の推測がじゃんじゃん出てくるか?
(出典:宮部みゆき『模倣犯 下』)
・もちろんぼくはこれまでもしばしばそうした観点に立ちはした。
(出典:眉村卓『不定期エスパー5』)
類語
・着眼点(ちゃくがんてん)
意味:目のつけどころ。ねらい。(出典:デジタル大辞泉)
・見識(けんしき)
意味:物事の本質を見通すすぐれた判断力。また、それに基づくしっかりした考え。識見。(出典:大辞林 第三版)
・角度(かくど)
意味:物を見る方向。また、物を考える立場。(出典:デジタル大辞泉)
・視点(してん)
意味:物を見たり考えたりする立場。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・見方(みかた)
意味:ある立場からの物事の考え方。(出典:デジタル大辞泉)