情勢
「国際情勢」などのように使う「情勢」という言葉。
「情勢」は、音読みで「じょうせい」と読みます。
「情勢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「情勢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
情勢の意味
「情勢」には次の意味があります。
・変化していく物事の、その時々のようす。今、物事がどのように動いていて、今後どうなっていきそうかという、状況の流れや方向。(出典:デジタル大辞泉)
「情勢」をわかりやすく言うと「物事の流れや変化の様子」という意味です。
「情」は「物事の様子」、「勢」は「物事の流れ」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・社会情勢の悪化は、貧富の差が広がっていることも原因の一つと聞く。
(出典:片山憲太郎『紅 第01巻』)
・もしそれを利用させてしまえば、世界の情勢は一夜にして変ってしまう。
(出典:半村良『魔女伝説』)
・山頂近くまできたとき、鷹と五十人の兵をさきにやって情勢を探らせた。
(出典:パール・バック/大久保康雄訳『大地(2部)』)
・映画界の情勢は一年もすればすっかり変ってしまう場合が多い。
(出典:伊丹万作『映画界手近の問題』)
・彼にどのような行動をとらせるかは、情勢次第で決めるほかなかった。
(出典:筒井康隆『(「七瀬」三部作 2) 七瀬ふたたび』)
類語
・事態(じたい)
意味:物事の状態、成り行き。(出典:デジタル大辞泉)
・形勢(けいせい)
意味:なりゆき。様子。また、勢力の優劣の状態。(出典:大辞林 第三版)
・動向(どうこう)
意味:事態の動いていく方向。社会や組織などの現状の傾向や今後のなりゆき。(出典:大辞林 第三版)
・局面(きょくめん)
意味:物事の、その時の状況・状態。(出典:デジタル大辞泉)
・流れ(ながれ)
意味:時の経過や時間に伴う物事の移り変わり。続き具合。(出典:大辞林 第三版)