愛用
「故人が愛用した品」などのように使う「愛用」という言葉。
「愛用」は、音読みで「あいよう」と読みます。
「愛用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愛用」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
愛用の意味
「愛用」には次の意味があります。
・好んでいつも使うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「愛用品」で「気に入り、いつも使う品」という意味になります。
「愛」の字には「好む」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして自分の横に立てかけてあった愛用の刀を、私すぐ目の前に置いた。
(出典:時雨沢恵一『キノの旅 第5巻』)
・見れば確かに、姉の愛用しているミシン台の上に、白い服が載っていた。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第9巻』)
・亡き北宮兼彦の愛用品だった。
(出典:霞流一『フォックスの死劇』)
・愛用の武器と馬さえあれば、こんな連中は軽くあしらってみせるのだが。
(出典:ドイル/秋田元一訳『豪勇ジェラールの冒険』)
・彼女はその危惧がないところから、このホテルを愛用していたのである。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
類語
・日用(にちよう)
意味:毎日使用すること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・賞用(しょうよう)
意味:ほめて用いること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愛好(あいこう)
意味:物事を愛し好むこと。多く、趣味的なものに親しむ場合にいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・掌中の珠(しょうちゅうのたま)
意味:手の内にある珠玉。掌珠。転じて、大切なもの。大事なもの。また、最愛の子どもや妻にたとえていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愛蔵(あいぞう)
意味:物を大切にして、しっかりしまっておくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)