公示
「選挙の公示日」などのように使う「公示」という言葉。
「公示」は、音読みで「こうじ」と読みます。
「公示」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「公示」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
公示の意味
「公示」には次の意味があります。
・おおやけの機関が、一般の人に広く知らせるために発表すること。(出典:デジタル大辞泉)
「公示」をわかりやすくいうと、公共の機関などがたくさんの人に知ってもうために情報を発表したり公開したりするという意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・早稲田への推薦はその翌日、校内に公示され、結局五人の生徒が名乗りを上げた。
(出典:原田宗典『はたらく青年』)
・もっともエドガーは、最初から予告の公示などするつもりはなかったようだ。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第17巻 すてきな結婚式のための魔法』)
・しかしながら、結婚は間もなく公示されることになっていた。
(出典:バルザック・オノレ・ド『ゴリオ爺さん』)
・公示もなく、数人の役人以外は見る者もない夕暮のことであった。
(出典:山田風太郎『伊賀の聴恋器』)
・報酬金としてはすでに充分な金額が公示されているのですからね。
(出典:ハメット/村上啓夫訳『デイン家の呪い』)
類語
・公布(こうふ)
意味:一般に広く知らせること。弘布。(出典:デジタル大辞泉)
・告示(こくじ)
意味:一般に広く告げ知らせること。特に国家や地方公共団体などが、ある事項を一般の人に広く知らせること。また、そのもの。ふれわたし。ふれ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・布告(ふこく)
意味:広く一般に告げ知らせること。(出典:デジタル大辞泉)
・公表(こうひょう)
意味:広く世間に発表すること。(出典:デジタル大辞泉)
・発布(はっぷ)
意味:世の中に広く告げ知らせること。世間にあまねくゆきわたらせること。公布。(出典:精選版 日本国語大辞典)