感慨
「感慨深い」などのように使う「感慨」という言葉。
「感慨」は、音読みで「かんがい」と読みます。
「感慨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「感慨」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
感慨の意味
「感慨」には次の意味があります。
・心に深く感じて、しみじみとした気持ちになること。また、その気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
「感慨」をわかりやすくいうと、何かにたいして心の奥底から感じることという意味になります。
じんわりと心の深くから染み出てくるような気持ちのことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一仕事を終えた教師たちには、感慨のほか、やれやれといった色も見える。
(出典:東野圭吾『秘密』)
・現在のルイズの年齢と同じ巻ということで、なんとなく感慨があります。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第17巻 黎明の修道女』)
・その時は、自分が生きていたと言うことだけの大きい感慨でいっぱいだった。
(出典:井上靖『あすなろ物語』)
・時間というのは、これほどまでに速く過ぎていくのかと感慨に打たれた。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・三人の表情に特別の感慨の浮かんだようすはなかった。
(出典:山田風太郎『くノ一紅騎兵』)
類語
・感情(かんじょう)
意味:物事に感じて起こる心のはたらき。特に、深く心にしみて感嘆する趣、しみじみとした感動の気持などをいう。心の高まり。感興。かんじょう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・情緒(じょうちょ)
意味:事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。(出典:デジタル大辞泉)
・情動(じょうどう)
意味:一般的に感情をさす。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・感銘(かんめい)
意味:忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・エモい
意味:俗に、感動的である。強く心に訴える。(出典:デジタル大辞泉)