結納
「結納を行う」などのように使う「結納」という言葉。
「結納」は、「ゆいのう」と読みます。
「結納」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「結納」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
結納の意味
「結納」には次の意味があります。
・婚姻に先だって、通例、男家から女家に(婿養子の場合はその逆)贈られる金品、およびその儀礼。(出典:日本大百科全書)
結納をわかりやすく言うと「婚約したしるしに、男家から女性家に贈り物をすること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・勝彦との婚約を決められ、その正式な結納を冬に行うことになっている。
(出典:姫野カオルコ『変奏曲』)
・結納の口上が交わされる間は、緊張のあまりほとんど呼吸を止めていた。
(出典:平安寿子『素晴らしい一日』)
・いずれにしても結納をふじ子のもとに持って行かなければならない。
(出典:三浦綾子『塩狩峠 道ありき』)
・これからでも飛んで行って、先生に話をして結納を持って帰りましょう。
(出典:泉鏡花『婦系図』)
・子才はその手紙を黄英に見せて、結納はどうしたらよいかときいてみた。
(出典:駒田信二『中国怪奇物語(妖怪編)』)
類語
・結婚(けっこん)
意味:夫婦になること。(出典:デジタル大辞泉)
・婚約(こんやく)
意味:結婚の約束を交わすこと。また、その約束。(出典:デジタル大辞泉)
・儀礼(ぎれい)
意味:身分、地位、時と場所などによって行なうべき一定の礼法。儀式。典礼。礼式。(出典:日本国語大辞典)
・納采(のうさい)
意味:結納(ゆいのう)をとりかわすこと。(出典:日本国語大辞典)
・初婿入り(はつむこいり)
意味:婿が初めて正式に嫁の親に対面する儀式。(出典:百科事典マイペディア)