辞退
「出場を辞退する」などのように使う「辞退」という言葉。
「辞退」は、音読みで「じたい」と読みます。
「辞退」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「辞退」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
辞退の意味
「辞退」には次の意味があります。
・へりくだって断ること。遠慮して権利や地位などを放棄すること。(出典:大辞林 第三版)
「辞退」をわかりやすくいうと、「自分にはふさわしくないとして断るということ」や「引き下がる」ということになります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これは採用内定者の中から若干辞退者が出た場合の補欠採用のためである。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
・それも少し費用がかかりそうだと見ると、さっさとその用件を辞退した。
(出典:山田風太郎『叛旗兵』)
・わずかな間のあとに戻ってきたのは、感謝につづく辞退の言葉だった。
(出典:日明恩『埋み火』)
・六月、帝国芸術院の創設に際し、会員となるよう推挙されたが辞退した。
(出典:島崎藤村『破戒』)
・決心のつかない向きは、彼女の辞退の弁を分析してみればよい。
(出典:阿部牧郎『オフィスラブ――甘い誘惑』)
類語
・遠慮(えんりょ)
意味:ある場所から引き下がること。(出典:デジタル大辞泉)
・辞謝(じしゃ)
意味:断ること。謝絶。(出典:デジタル大辞泉)
・拒否(きょひ)
意味:こばみ、いなむこと。願いや要求を承知しないでことわること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・御免蒙る(ごめんこうむる)
意味:嫌だと断る。(出典:デジタル大辞泉)
・固辞(こじ)
意味:断固としてことわること。(出典:精選版 日本国語大辞典)