詰問
「遅延の理由を詰問する」などのように使う「詰問」という言葉。
「詰問」は、音読みで「きつもん」と読みます。
「詰問」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「詰問」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
詰問の意味
「詰問」には次の意味があります。
・相手の非を責めながらきびしく問いつめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
相手の悪いところを問いただすように強い態度で質問することを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼の女房との間を詰問されると思ったから、わざと事務所を避けたのだ。
(出典:松本清張『事故 別冊黒い画集1』)
・なぜそうなのかと詰問すると、結婚というものは女を変えるものである。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル20] 横溝正史 「病院坂の首縊りの家 下」』)
・彼は私たちの会話の詳細にわたっていくらか厳しく詰問するのであった。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『情婦…クリスティ短編集』)
・そして自分でも全く思ひがけなかつた詰問の言葉が、私の口をついて出た。
(出典:神西清『母たち』)
・すると恭一は今度はお芳の方を向いて、いかにも詰問するように言った。
(出典:下村湖人『次郎物語』)
類語
・追求(ついきゅう)
意味:目的を達するまでどこまでも追いかけ求めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・難詰(なんきつ)
意味:非難して詰問すること。欠点をあげてなじり、問いただすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・尋問(じんもん)
意味:問いただすこと。取り調べとして口頭で質問すること。(出典:デジタル大辞泉)
・糾弾(きゅうだん)
意味:罪や責任を問いただし、非難すること。(出典:デジタル大辞泉)
・詰責(きっせき)
意味:の失敗や罪などを厳しく問いつめること。(出典:デジタル大辞泉)