スピリチュアル
「スピリチュアルな世界」などのように使う「スピリチュアル」という言葉。
「スピリチュアル」は、英語で「spiritual」と表記します。
「スピリチュアル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「スピリチュアル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
スピリチュアルの意味
「スピリチュアル」には次の二つの意味があります。
1 一八世紀後半から一九世紀末にアメリカ合衆国で生まれた宗教的民謡。
2 精神や霊魂に関するさま。精神的な。霊的な。(出典:大辞林 第三版)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
スピリチュアルの意味①「一八世紀後半から一九世紀末にアメリカ合衆国で生まれた宗教的民謡。」
「スピリチュアル」の一つ目の意味は「一八世紀後半から一九世紀末にアメリカ合衆国で生まれた宗教的民謡。」です。
讃美歌よりも広い意味で使われており、新しいもののなかでは、ゴスペルソング等も含まれます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・スピリチュアルは、霊歌、すなわち、黒人霊歌、白人霊歌と呼ばれてきたものの総称である。
・黒人霊歌はスピリチュアルのなかでも、歴史が古い。
・白人のホワイトスピリチュアルと黒人のブラックスピリチュアル(黒人霊歌)に区別される。
・「漕げよマイケル」は、アメリカ黒人のスピリチュアルである。
類語
・宗教音楽(しゅうきょうおんがく)
意味:宗教の一環としての、または宗教と結びついた音楽の総称。(出典:大辞林 第三版)
・黒人霊歌(こくじんれいか)
意味:米国南部で奴隷となっていたアフリカ黒人が歌った宗教的な歌。(出典:デジタル大辞泉)
・ゴスペルソング
意味:米国のキリスト教音楽。20世紀前半に、黒人霊歌にブルース・ジャズなどの要素が加わって生まれたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・賛美歌(さんびか)
意味:キリスト教における神や聖人に対する賛美の歌。(出典:世界大百科事典 第2版)
スピリチュアルの意味②「精神や霊魂に関するさま。精神的な。霊的な。」
「スピリチュアル」の2つ目の意味は「精神や霊魂に関するさま。精神的な。霊的な。」です。
わかりやすくいうと、「目に見えない精神的、霊的もの」ということで、占いや宗教も含むことが多くあります。
「スピリチュアルな人」という場合は「それらを強く信じている人」という意味もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ようするに、不思議グッズと、占いと、縁起ものであふれた、スピリチュアルな部屋だったのである。
(出典:わかつきひかる『AKUMAで少女 02 ~嵐を呼ぶ転校生~』)
・あれこれ、スピリチュアルな知りあいの方々を思い出して想像してみた。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・もちろん演奏家にとって何より大切なことは、音楽家としてのスピリチュアルな献身、内面的な感動であるのは言うまでもない。
(出典:中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』)
・だからこそ君たちは、スピリチュアルというまやかしに飛びついているわけだ。
(出典:桜庭一樹『GOSICK 第5巻』)
類語
・霊的(れいてき)
意味:霊・精神に関するさま。また、神聖で清らかなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・オカルト
意味:神秘的なこと。超自然的なこと。 (出典:大辞林 第三版)
・超心理学(ちょうしんりがく)
意味:現在の科学では説明不可能と思われる精神現象を研究する心理学の一部門。(出典:デジタル大辞泉)
・精神(せいしん)
意味: 物質に対し、人間を含む生命一般の原理とみなされた霊魂。たましい。(出典:デジタル大辞泉)