加勢
「加勢がやってきた」などのように使う「加勢」という言葉。
「加勢」は、音読みで「かせい」と読みます。
「加勢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「加勢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
加勢の意味
「加勢」には次の意味があります。
・力を貸して助けること。また、その人や兵。助勢。応援。(出典:デジタル大辞泉)
戦で応援に駆けつけることや、そこから転じて手助けをすることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのあいだに私はあちらへいって、向こうの戦さの加勢をして来ようかしら。
(出典:ホメロス/呉茂一訳『イリアス(上)』)
・嬢ちゃん一人じゃ難儀するだろうと思って加勢に来たんじゃねえか。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第2巻 「黄金の戦女神」』)
・きっとお前の加勢をしてあげるからね。
(出典:岡本綺堂『両国の秋』)
・これだけ強く言う所を見ると、織田の加勢は当分来ないのかもしれない。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実』)
・わたしの加勢もせずなんともおっしゃらないのは、どうなすったんです。
(出典:ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(下)』)
類語
・援軍(えんぐん)
意味:応援や救助のための軍勢。援兵。加勢。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・助太刀(すけだち)
意味:あだ討ちや果たし合いなどに助力すること。転じて、加勢や援助をすること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・助力(じょりょく)
意味:他の人の進めている仕事や活動などに力を貸すこと。手助け。(出典:デジタル大辞泉)
・応援(おうえん)
意味:力を貸して助けること。また、その助け。(出典:デジタル大辞泉)
・増援(ぞうえん)
意味:人員をふやして援助すること。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )