没頭
「趣味に没頭する」などのように使う「没頭」という言葉。
「没頭」は、音読みで「ぼっとう」と読みます。
「没頭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「没頭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
没頭の意味
「没頭」には次の意味があります。
・頭をつっこむこと。一つの事に熱中すること。没入。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「没頭」をわかりやすくいうと、ひとつのこと以外は考えず、そのことに対してとても集中したり夢中になったりすること、という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もちろん最初は気のせいだと自分に言いきかせて、机探しに没頭しようとした。
(出典:原田宗典『どこにもない短篇集』)
・好きなことに没頭していれば、いつのまにか時が過ぎてくれるからな。
(出典:上橋菜穂子『獣の奏者 〈外伝〉刹那』)
・研究に没頭し続けた せいで、現実感というものを喪失しているらしい。
(出典:安井健太郎『ラグナロク 第1巻 黒き獣』)
・私は蝋燭の光の下で落着いて仕事に没頭する気にはなれないように思う。
(出典:寺田寅彦『石油ランプ』)
・彼はそれぞれの仕事に没頭している刑事たちを一人ずつながめまわした。
(出典:シムノン/長島良三訳『メグレと政府高官』)
類語
・一心不乱(いっしんふらん)
意味:心を一つの事に集中して、他の事に気をとられないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・熱中(ねっちゅう)
意味:物事に心を注ぐこと。熱心になること。夢中になること。また、思いをこがすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・無我夢中(むがむちゅう)
意味:一つのことに心を奪われて我を忘れてしまうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・夢中(むちゅう)
意味:物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・病み付き(やみつき)
意味:趣味や勝負事に熱中してやめられなくなること。(出典:デジタル大辞泉)