玉の輿
「玉の輿に乗る」などのように使う「玉の輿」という言葉。
「玉の輿」は、訓読みで「たまのこし」と読みます。
「玉の輿」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「玉の輿」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
玉の輿の意味
「玉の輿」には次の意味があります。
・女性が婚姻によって手にする富貴な身分。(出典:デジタル大辞泉)
貴人が乗る立派な輿を「玉の輿」と呼び、その「玉の輿」に乗ることで富貴な身分を手に入れるというところから、現在ではお金持ちの男性と婚約することを「玉の輿に乗る」と使います。
つまり現在では「玉の輿」は輿を表すのではなく、富貴な身分を表しています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・学校の同級生は玉の輿のことしか考えていない馬鹿ばかりだという。
(出典:長嶋有『パラレル』)
・よもやこれほどの玉の輿を振ろうとは思ってもいなかったからである。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
・この立場をうまく利用すれば玉の輿も夢ではないとソロバンを弾き始めている。
(出典:森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』)
・従って玉の輿に乗ったというわけでもなさそうだった。
(出典:森瑤子『クレオパトラの夢 世にも短い物語』)
・母に玉の輿に乗ってもらって、ぴったり私がくっついているのが理想である。
(出典:群ようこ『無印親子物語』)
類語
・添う(そう)
意味:夫婦になる。連れそう。(出典:デジタル大辞泉)
・片付ける(かたづける)
意味:嫁入りさせる。縁づける。(出典:デジタル大辞泉)
・成婚(せいこん)
意味:結婚が成り立つこと。夫婦の契りをかわすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・輿入れ(こしいれ)
意味:とつぐこと。嫁入り。(出典:デジタル大辞泉)
・縁付ける(えんづける)
意味:嫁にやる。とつがせる。また、婿入りさせる。(出典:デジタル大辞泉)