殺戮
「殺戮マシーン」などのように使う「殺戮」という言葉。
「殺戮」は、音読みで「さつりく」と読みます。
「殺戮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「殺戮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
殺戮の意味
「殺戮」には次の意味があります。
・むごたらしく多くの人を殺すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「殺」と「戮」はどちらも「ころす」を意味する漢字です。
「殺戮者」で「多くの人を殺す者」というような意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・殺戮というのは、一人二人ではなくおおぜいが一度に殺されることよ。
(出典:荻原規子『西の善き魔女外伝2 銀の鳥プラチナの鳥』)
・敵としては、日本人を何万人殺戮しようと、それは極めて当然である。
(出典:山田風太郎『戦中派不戦日記』)
・それに殺戮だけでは天下はとれないことを、信長も最後には承知していた。
(出典:隆慶一郎『一夢庵風流記』)
・もはやそれは人の行いではない、殺戮という本能だけで動く下等動物だ。
(出典:安生正『生存者ゼロ』)
・彼らの市民的自由も思想も文学も無抵抗に殺戮されたばかりであった。
(出典:宮本百合子『今日の日本の文化問題』)
類語
・誅戮(ちゅうりく)
意味:罪ある者を殺すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・誅殺(ちゅうさつ)
意味:罪をとがめて殺すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・殲滅(せんめつ)
意味:すっかり滅ぼすこと。皆殺しにすること(出典:デジタル大辞泉)
・根絶(こんぜつ)
意味:悪弊などを根本から徹底的に絶やすこと。ねだやし。(出典:デジタル大辞泉)
・ホロコースト
意味:大虐殺。とくに、ナチスによるユダヤ人の大虐殺。(出典:デジタル大辞泉)