悪逆無道
「悪逆無道の悪党」などのように使う「悪逆無道」という言葉。
「悪逆無道」は、音読みで「あくぎゃくむどう」と読みます。
「悪逆無道」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪逆無道」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
悪逆無道の意味
「悪逆無道」には次の意味があります。
・度の過ぎた悪逆であること。道に背いたひどい行いであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
異常に悪く、この上ないひどい行いや状態を表します。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・目の前にいるのは、欧州を荒らしまわった悪逆無道あくぎゃくむどうの魔法使いのなれの果てだ。
(出典:桜坂洋『よくわかる現代魔法 第4巻 jini使い』)
・悪逆無道の限りを尽くした暴君だが、ルイ十一世はおそらく、それを他人のせいにしたことなどなかっただろう。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・皆道三の臣しんで悪逆無道の義竜を殺しに来たところであった。
(出典:田中貢太郎『赤い土の壺』)
・ジギタリスは、過去十万人以上の大量殺戮をした悪逆無道あくぎゃくむどうの魔法使いである。
(出典:桜坂洋『よくわかる現代魔法 第5巻 たったひとつじゃない冴えたやりかた』)
・ゲーブルの役の博徒ばくとの親分が二人も人を殺すのにそれが観客にはそれほどに悪逆無道の行為とは思われないような仕組みになっている。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(IV)』)
類語
・極悪非道(ごくあくひどう)
意味:この上なく悪く、道理や人情にはずれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・残酷(ざんこく)
意味:無慈悲でむごたらしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・凶悪(きょうあく)
意味:性質が残忍で、ひどい行為をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・暴虐(ぼうぎゃく)
意味:むごいことをして人を苦しめること。(出典:デジタル大辞泉)
・極悪(ごくあく)
意味:この上なく悪いこと。悪逆極まること。(出典:精選版 日本国語大辞典)