要塞
「要塞を築く」などのように使う「要塞」という言葉。
「要塞」は、音読みで「ようさい」と読みます。
「要塞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「要塞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
要塞の意味
「要塞」には次の意味があります。
・国防上の要所につくった軍事的防備施設。監視所や砲台などを備える。(出典:デジタル大辞泉)
「要塞」をわかりやすく言うと「戦争などで拠点となる軍事的防御施設」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・巨大な要塞のような建物の小さな門の前で、やがて一行は立ち止まった。
(出典:バローズ『火星シリーズ10 火星の古代帝国』)
・通りは暗く、濡れていて、ぼくたちは町はずれの要塞まで歩いていった。
(出典:ヘミングウェー/高村勝治訳『日はまた昇る』)
・これは私がベロゴールスク要塞に到着する少し前に起こったことであった。
(出典:プーシキン/高橋包子訳『スペードの女王・大尉の娘』)
・かつては地下要塞のなかを迷路のようなトンネルが縦横に走っていたのだ。
(出典:大藪春彦『黒豹の鎮魂歌 第二部』)
・私に同行してきた将校が要塞司令官の少佐に私を紹介し、手紙を渡した。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』)
類語
・牙城(がじょう)
意味:城内で大将のいる所。城の本丸。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・城塞(じょうさい)
意味:城ととりで。また、城やとりで。(出典:デジタル大辞泉)
・防塁(ぼうるい)
意味: 敵の攻撃を防ぐために築いたとりで。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・堅塁(けんるい)
意味:守備の堅い攻めにくいとりで。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・防塁(ぼうるい)
意味:敵の攻撃を防ぐために築いたとりで。(出典:精選版 日本国語大辞典)