枚挙
「枚挙に暇がない」などのように使う「枚挙」という言葉。
「枚挙」は、音読みで「まいきょ」と読みます。
「枚挙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「枚挙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
枚挙の意味
「枚挙」には次の意味があります。
・一つ一つ数え上げること。毛挙。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「枚」は「かぞえる」、「挙」は「並べて示す」という意味を持つ漢字です。
「枚挙にいとまがない」で「数えきれないほど沢山ある」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・江戸時代のものの本になると、フグ中毒の話は枚挙にいとまがない。
(出典:石毛直道『食生活を探検する』)
・枚挙にいとまがないほど幸之助から出された難問を具体化させてきた。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・必要とあらば武力を用いて国益を追求した例は枚挙に暇がないのだ。
(出典:田中芳樹『タイタニア3-旋風篇』)
・こういったパターンは、ユダヤ人の歴史では文字通り枚挙にいとまがない。
(出典:ベンダサン『日本人とユダヤ人』)
・同じ仕掛けが殺人に使われた事例は枚挙に遑がないくらいだ。
(出典:ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』)
類語
・列記(れっき)
意味:並べて書きしるすこと。列書。列叙。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・書立てる(かきたてる)
意味:1項目ずつ取り上げて書き並べる。(出典:デジタル大辞泉)
・箇条(かじょう)
意味:ある事柄を、いくつかに分けて並べて述べた、その一つ一つの条項。(出典:デジタル大辞泉)
・列叙(れつじょ)
意味:並べて書くこと。つらねて叙述すること。列記。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・毛挙(もうきょ)
意味:細かいことまで、一つ一つ数えあげること。些細な点まで指摘すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)