定刻
「バスは定刻に発射する」などのように使う「定刻」という言葉。
「定刻」は、音読みで「ていこく」と読みます。
「定刻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「定刻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
定刻の意味
「定刻」には次の意味があります。
・きめられた時刻。一定の刻限。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ある一定の決められた(定められた)時間を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは町の方から定刻になると運ばれてくる貧しいものばかりであった。
(出典:室生犀星『或る少女の死まで』)
・まだ定刻に少し間があったので、私たちはヴェランダに出て待っていた。
(出典:堀辰雄『菜穂子』)
・十日の272便は定刻通りに羽田に到着していることが、分かっている。
(出典:深谷忠記『寝台特急「出雲」+-の交叉』)
・定刻にあらわれないわたしを心配しながら待っているかれのことを。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 10 竜の貴婦人〔下〕』)
・六時スタートという話だったが、定刻には半分も人が集まっていなかった。
(出典:乾くるみ『イニシエーション・ラブ』)
類語
・定時(ていじ)
意味:一定の時期。定期。また、きまった時刻。定刻。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・例刻(れいこく)
意味:例の時刻。いつもの時刻。定められている時刻。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・時刻(じこく)
意味:時の流れにおける、ある瞬間。連続する時間の中のある一点。(出典:デジタル大辞泉)
・時点(じてん)
意味:時の流れの上で、ある一点またはある時期。(出典:デジタル大辞泉)
・刻限(こくげん)
意味:特に限定した時刻。定められた時間。定時。定刻。(出典:精選版 日本国語大辞典)