リップサービス
「あの人はリップサービスが上手だ」などのように使う「リップサービス」という言葉。
英語では「lip service」と表記します。
「リップサービス」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「リップサービス」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
リップサービスの意味
「リップサービス」には次の意味があります。
・耳あたりのよいことば。また、口先だけで聞こえのよいことを言うこと。お世辞。(出典:精選版 日本国語大辞典)
つまり「リップサービス」とは「口先だけで、調子の良いことを言うこと」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・冗談やリップサービスが通用する相手ではないということである。
(出典:児玉ヒロキ『イット』)
・あなたは、あんな風に聴衆にリップサービスもできるようにならないといけないのよ?
(出典:円まどか『ソルフェージュ~Sweet harmony~(web小説)』)
・自分に自信が無いため、与えられる賞賛はリップサービスであると受け取ってしまうのである。
(出典:高橋弥七朗『灼眼のシャナ 第11巻』)
・まあ、さすがに千石もそこまで子供ではないだろうから、今のはそう、リップサービスみたいなものだろうけど。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 4 偽物語(上)』)
・そして川島は、多少、リップサービスを含めた将来構想を知事のローズに伝えた。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(下)』)
類語
・甘言(かんげん)
意味:相手の気に入りそうなうまい言葉。相手の気分をよくさせて取り入るための言葉。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・巧言(こうげん)
意味:巧みに言い回した言葉。口先だけでうまく言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・美辞麗句(びじれいく)
意味:美しいことばで飾った耳ざわりのよい文句。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・巧言令色(こうげんれいしょく)
意味:言葉を飾り、心にもなく顔つきを和らげて、人にこびへつらうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・口任せ(くちまかせ)
意味:口から出るに任せてものを言うこと。出まかせ。(出典:デジタル大辞泉)