悼む
「死を悼む」などのように使う「悼む」という言葉。
「悼む」は、訓読みで「いたむ」と読みます。
「悼む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悼む」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
悼むの意味
「悼む」には次の意味があります。
・人の死を悲しみ嘆く。(出典:デジタル大辞泉)
人の感情を示すのによく使われます。
「心」を表す「りっしんべん」と「高く躍り上がる」という意味の「卓」で構成され、悲しみに動揺することを表しています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はあの江戸を記念すべき日本固有の建築の死を悼まずにはおられない。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)
・もちろんリーダーの死はまわりの人々によって深く悼まれています。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・そして己自身の死を悼む喪服として、何時でも黒い法衣を着てゐる事だ。
(出典:ゴーチェ・テオフィル『クラリモンド』)
・かれら夫婦は自分の娘の死を悲しむよりも、若旦那の死を深く悼んでいた。
(出典:岡本綺堂『鷲』)
・もちろん、墓なんて用意されないし、死を悼んでくれる者たちは誰一人いない。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料II (電撃文庫)』)
類語
・哀傷(あいしょう)
意味:人の死を悲しみ嘆くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・弔意(ちょうい)
意味:死者をいたみ悲しむ気持。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弔する(ちょうする)
意味:人の死をいたんで、くやみを述べる。(出典:デジタル大辞泉)
・追悼(ついとう)
意味:亡くなった人の生前をしのび、いたみ悲しむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・哀悼(あいとう)
意味:人の死をかなしみいたむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)