不気味
「不気味な森」などのように使う「不気味」という言葉。
「不気味」は、音読みで「ぶきみ」と読みます。
「不気味」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不気味」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不気味の意味
「不気味」には次の意味があります。
・気味が悪いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不気味」とは、不可解な物事や正体が不明で気持ちが悪い様子を表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・得体の知れないものが隠れている気配があって不気味だった。(出典:佐野良二『闇の力』)
・空には不気味な雲が垂れこめ、海から吹いてくる風は身を切るように冷たい。(出典:エディングス『エレニア記6 神々の約束』)
・その時は、妙に不気味な雰囲気だった、としか言いようのない感じが漂った日でした。(出典:クリスティ/川崎淳之助,他訳『ミス・マープルのご意見は? 2』)
・少し精神に異常があるのだろうと、又八は不気味に思う半面にあわれな気もした。(出典:吉川英治『宮本武蔵』)
・かなり風化した古いものだったが、絵の不気味さはわかった。(出典:エディングス『エレニア記4 永遠の怪物』)
類語
・怪奇(かいき)
意味:あやしく不思議なこと。実際にはありそうもない、または説明のしようもない不思議なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・怪異(かいい)
意味:現実にはあり得ないと思われるような不思議な事柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・奇奇怪怪(ききかいかい)
意味:非常に怪しく不思議なこと。非常に奇怪なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・グロテスク
意味:ひどく異様な姿・形をしているため、気味の悪さや不快な印象を与えるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・おどろおどろしい
意味:不気味で恐ろしい。すさまじい。(出典:デジタル大辞泉)