辺鄙
「辺鄙な場所」などのように使う「辺鄙」という言葉。
「辺鄙」は、音読みで「へんぴ」と読みます。
「辺鄙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「辺鄙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
辺鄙の意味
「辺鄙」には次の意味があります。
・都会から離れていて不便なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「辺鄙」はその意味から、「辺鄙な場所」ということで「田舎」を表現できます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・貴族の城なんてものはもともと人里離れた辺鄙な場所にあるものなのだ。
(出典:高遠砂夜『レヴィローズの指輪1』)
・というわけで、昨夜あんな辺鄙な所で彼らは何をしていたのだろうか?と物凄く興味をそそられてね。
(出典:中村正『元首の謀叛』)
・辺鄙な山村で病人がでると、医者のいる隣村まで迎えに行くことになる。
(出典:麻生芳伸編『落語百選 夏』)
・つまり辺鄙の地に稀に行われて居るので大抵はそういう事はしない方が多いのです。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)
・私の村のやうな辺鄙な土地で秋草を作らうといふものは私の外には一人もないのである。
(出典:長塚節『隣室の客』)
類語
・下り(くんだり)
意味:地名などに付いて、中心地からみて遠く隔たった意を表す。(出典:デジタル大辞泉)
・草深い(くさぶかい)
意味:いかにも田舎めいている。ひなびている。(出典:デジタル大辞泉)
・僻陬(へきすう)
意味:へんぴな土地。かたいなか。僻地。へきそう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・辺陬(へんすう)
意味:国の中心から遠く離れていること。かたいなか。辺垂。また、国の中心から遠いさま。辺鄙(へんぴ)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・僻村(へきそん)
意味:かたいなかの村。へんぴな土地の村。(出典:精選版 日本国語大辞典)