生意気
「生意気な態度」などのように使う「生意気」という言葉。
「生意気」は、訓読みで「なまいき」と読みます。
「生意気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「生意気」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
生意気の意味
「生意気」には次の意味があります。
・その柄ではないのに意気がった言動をすること。また、それにふさわしい身分や年齢ではないのに出すぎた言動をすること。知ったかぶりをしたり、きざな態度をとること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「生意気」とは、「生」ぬるい「意気」込みという中途半端な様子から、ある物事に対して十分な経験や能力、年齢などが備わっていない場合などに用いられています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・口の利き方には気をつけていたし、生意気な態度を取ったつもりもなかった。(出典:金子達仁『28年目のハーフタイム』)
・十八歳の生意気盛り、勧められるまま、いい気になって酒を飲みすぎた。ぶっ倒れるように寝込んでしまった。(出典:石井代蔵『千代の富士一代』)
・実に生意気そうな顔をしている看護婦さんだが、実際に生意気である。というか、むちゃくちゃ怖い。(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空8』)
・あんまり腹が立ったから、そんな生意気な奴は教えないと云ってすたすた帰って来てやった。生徒は休みになって喜んだそうだ。(出典:夏目漱石『坊っちゃん』)
・誰も相手にしません。自分達より幼い癖に仲間入りをしたがるなんて生意気だと思ひます。(出典:牧野信一『蔭ひなた』)
類語
・猪口才(ちょこざい)
意味:ちょっとした才能・才気があってなまいきなこと。こざかしいこと。また、そのさまやその人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小賢しい(こざかしい)
意味:利口ぶっていて差し出がましい。生意気である。(出典:デジタル大辞泉)
・図々しい(ずうずうしい)
意味:恥を知らない。厚かましい。(出典:デジタル大辞泉)
・厚かましい(あつかましい)
意味:恥知らずで遠慮がない。ずうずうしい。厚顔である。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・洒落臭い(しゃらくさい)
意味:しゃれたまねをする。小生意気だ。(出典:デジタル大辞泉)