仮説
「仮説を述べる」などのように使う「仮説」という言葉。
「仮説」は、音読みで「かせつ」と読みます。
「仮説」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「仮説」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
仮説の意味
「仮説」には次の意味があります。
・ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説。実験・観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる。(出典:デジタル大辞泉)
「仮説」は、あくまでも仮に立てた説なので、間違っていることもあります。
適切な検証を経て、正しいと認められると「定説(ていせつ=正しいと確認された説)」になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・目が覚めるように鮮やかで刺激的な仮説を期待していたのかもしれない。
(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)
・そして、自分の仮説を否定するような証言や事実は無視されがちである。
(出典:中村希明『犯罪の心理学』)
・どうやら、彼女も自分の仮説を本気で信じているわけではなさそうだった。
(森博嗣『瀬在丸紅子シリーズ-第1巻-黒猫の三角』)
・ぼくは彼女を疑う前に、自分の仮説を再検討すべきだったと考えるものだ。
(出典:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』)
・牛河が手にしているのはどこまでも仮説に基づいた状況証拠に過ぎない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
類語
・仮想(かそう)
意味:実際にはない事物を、仮にあるものとして考えてみること。(出典:デジタル大辞泉)
・前提(ぜんてい)
意味:ある物事が成り立つための、前置きとなる条件。(出典:)
・仮設(かせつ)
意味:想像などによって仮に作り出すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・憶測(おくそく)
意味:自分の心だけでいい加減におしはかること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・想察(そうさつ)
意味:あれこれと事情を推測すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)