制止
「制止をふりきる」などのように使う「制止」という言葉。
「制止」は、音読みで「せいし」と読みます。
「制止」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「制止」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
制止の意味
「制止」には次の意味があります。
・人の言動などを押えとどめること。引き止めること。禁制。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「制止」をわかりやすく言うと「人の発言をやめさせたり行動できないようにしたりすること」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「まあまあ待ちたまえ」同じ人間の中にもう一つの人格が現れて制止した。
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・制止するような声が聞こえた気がしたが、無視して初春はこう言い切った。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 SP』)
・飛んでくる制止の声を振り切って、市朗は建物の中へ駆け戻っていった。
(出典:綾辻行人『暗黒館の殺人(下)』)
・下劣な一言を残して背を向けたベイを、彼女は制止しようとしなかった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 3 雌伏篇』)
・僕は制止したんですが、あっという間に走って行ってしまったんですよ。
(出典:西村京太郎『寝台急行「天の川」殺人事件』)
類語
・制約(せいやく)
意味:条件をつけたり枠をもうけたりして、活動の自由を制限すること。制限。束縛。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・統御(とうぎょ)
意味:全体をまとめて支配すること。思いどおりに扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・牽制(けんせい)
意味:相手の注意を自分の方に引きつけて自由に行動できないようにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・束縛(そくばく)
意味:制限を加えて行動の自由を奪うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・規制(きせい)
意味:規則に従って物事を制限すること。(出典:デジタル大辞泉)