文明
「文明が開化する」などのように使う「文明」という言葉。
「文明」は、音読みで「ぶんめい」と読みます。
「文明」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「文明」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
文明の意味
「文明」には次の意味があります。
・人知が進んで世の中が開け、精神的、物質的に生活が豊かになった状態。(出典:デジタル大辞泉)
「文明」は、特に経済的・物質的に豊かである状態を指すこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それだから西洋の文明などはちょっといいようでもつまり駄目なものさ。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
・我々の責任としても社会の文明をその程度までに進めなければならん。
(出典:村井弦斎『食道楽』)
・是政府自ら明治文明の重大なる文明史的意義を否定するにも似たらずや。
(出典:石川啄木『無題』)
・文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。
(出典:寺田寅彦『天災と国防』)
・しかしその強い民族のもっている文明自身が、やはり始終変化している。
(出典:中谷宇吉郎『北国の春』)
類語
・教養(きょうよう)
意味:社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識。(出典:デジタル大辞泉)
・文化(ぶんか)
意味:世の中が開け進んで、生活内容が高まること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・人文(じんぶん)
意味:人間の築いた文明。人類の文化。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・文教(ぶんきょう)
意味:学問や教育によって人心を導くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・文物(ぶんぶつ)
意味:文化の産物。学問・芸術・宗教・法律・制度など、文化に関するもの。(出典:デジタル大辞泉)