海抜
「海抜1,000メートル」などのように使う「海抜」という言葉。
「海抜」は、音読みで「かいばつ」と読みます。
「海抜」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「海抜」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
海抜の意味
「海抜」には次の意味があります。
・平均海水面からの高さ。陸地の高さや飛行高度などを表わす時に用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
海水面から見た高さの表し方で、干潮時と満潮時の年間平均が基準となっています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・道は登り坂となり、二十キロもいくと海抜七五〇メートルになっていた。
(出典:ヘディン/長尾宏也訳『シルクロード』)
・しかし海抜一〇〇〇メートルあたりから道は通れぬようになりました。
(出典:加藤文太郎『単独行』)
・ここの高さは海抜七百フィートあるから、ほかの場所より安全らしい。
(出典:ドイル/永井淳訳『毒ガス帯』)
・海抜百メートルから高くて百六、七十メートルの丘陵が拡がっていた。
(出典:新田次郎『新田義貞(下)』)
・海抜一四八四フィートというからおよそ四百五十メートルだ。
(出典:川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』)
類語
・標高(ひょうこう)
意味:ある地点の、平均海水面からの高さ。日本では東京湾の平均海水面を零メートルとする。海抜。(出典:デジタル大辞泉)
・高度(こうど)
意味:高さの度合。平均海水面からの垂直距離。高さ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・深度(しんど)
意味:深さの程度・度合い。(出典:デジタル大辞泉)
・高距(こうきょ)
意味:海面からの高さ。海抜。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・度量衡(どりょうこう)
意味:長さと体積と重さ。また、それらをはかる単位。現在、長さはメートル、体積はリットル、重さはキログラムで表わす。(出典:精選版 日本国語大辞典)