喫緊
「喫緊の課題」などのように使う「喫緊」という言葉。
「喫緊」は、音読みで「きっきん」と読みます。
「喫緊」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「喫緊」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
喫緊の意味
「喫緊」には次の意味があります。
・差し迫って重要なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
とにかく今これが大切な事なんだ、という事を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何故なら鶴川の死は父の死にもまして、私に喫緊の問題とつながりがあると思われたからだ。
(出典:三島由紀夫『金閣寺』)
・思想対策が国家喫緊の必要として叫ばれ、文化統制が、国民の上に、暗い影を落としていた。
(出典:和田利夫『昭和文芸院瑣末記』)
・家老のほうも、喫緊の急事であろうと察してくれたようで、何も詮索せず、客部屋に通してくれた。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・それはコミューンの実体験であり、革命側プロレタリアートの喫緊の課題である。
(出典:レーニン/角田安正訳『国家と革命』)
・光國も喫緊の勝負事さえなければ、そういう遊びも嫌いではないが、今はとにかく邪魔で仕方ない。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
類語
・緊切(きんせつ)
意味:きわめて緊要なこと。差し迫って大切なこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・緊急(きんきゅう)
意味:事が重大で、急ぐ必要のあること。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・早急(さっきゅう)
意味:非常に急ぐこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・切迫(せっぱく)
意味:緊張した状態になること。
(出典:デジタル大辞泉)
・重要(じゅうよう)
意味:きわめて大切であること。
(出典:デジタル大辞泉)