終日
「終日営業」などのように使う「終日」という言葉。
「終日」は、音読みで「しゅうじつ」と読みます。
「終日」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「終日」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
終日の意味
「終日」には次の意味があります。
・一日じゅう。朝から晩まで。ひねもす。副詞的に用いる。(出典:大辞林 第三版)
「終日」は、一日中という意味です。
一般的に音読みで「しゅうじつ」と読みますが、訓読みで「ひねもす」と読む場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・テレビを相手に終日、家に閉じこもっていると、気が狂いそうになった。
(出典:森村誠一『山の屍』)
・日曜だというと、二人は教会の入口へ行って、終日そこに佇んでいた。
(出典:モーパッサン・ギ・ド『親ごころ』)
・外に出かけることもないので、お文は終日浴衣一枚で過ごしていた。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 黒く塗れ』)
・老人は口を噤んでしまって、その日は終日一言も発しなかった。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・ほとんど終日凪いでいた海上に、日が沈みだす頃から風が吹きだした。
(出典:森瑤子『風物語』)
類語
・いつも
意味:普段の状態。平生。(出典:大辞林 第三版)
・四六時中(しろくじちゅう)
意味:一日中。いつも。(出典:大辞林 第三版)
・一日中(いちにちじゅう)
意味:朝から晩まで。まる一日。(出典:デジタル大辞泉)
・昼夜を分かたず(ちゅうやをわかたず)
意味:昼夜の区別なく。昼も夜も。(出典:大辞林 第三版)
・寝ても覚めても(ねてもさめても)
意味:寝ていても起きていても。いつも。(出典:デジタル大辞泉)