美丈夫
「美丈夫に成長した」などのように使う「美丈夫」という言葉。
「美丈夫」は、音読みで「びじょうふ」と読みます。
「美丈夫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「美丈夫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
美丈夫の意味
「美丈夫」には次の意味があります。
・美しくりっぱな男子。(出典:デジタル大辞泉)
「美丈夫」の語源は古代中国にあります。
「丈」は古代中国の長さの単位であり、一人前の男性のことを「丈夫」といい、美しい一人前の男性のことを「美丈夫」といいました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二十三歳となった王子は、少年の頃の繊細な面影を残しながら、目を見張るような美丈夫に成長していた。(出典:森福都『長安牡丹花異聞』)
・国王はもう若者とは言えない年齢のはずだったが、若々しく、それになかなかの美丈夫であった。(出典:桜庭一樹『GOSICK 第4巻』)
・一見、若い美丈夫が、古怪な老人のようなものいいをするのは、異様で奇怪な光景だった。(出典:田中芳樹『アルスラーン戦記4』)
・色は白いほうで眼鏡をはずすと歌舞伎役者のように美丈夫である。(出典:姫野カオルコ『変奏曲』)
・生れのよさや相続する財産の高はしばらくおいて、その躰だけを見てもけたはずれの美丈夫で、背が高く、すらりとしております。(出典:クレランド/江藤潔訳『ファーニィ・ヒル』)
類語
・美男(びなん)
意味:容貌の美しい男。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・優男(やさおとこ)
意味:姿かたちが上品ですらりとしている男。また、性質のやさしい男。(出典:デジタル大辞泉)
・色男(いろおとこ)
意味:顔かたちの美しい男。女にもてる男。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・男前(おとこまえ)
意味:男としてのなりふり、容姿。男ぶり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・イケメン
意味:イケてるメン(men)の略。ルックスのいい男性。(出典:とっさの日本語便利帳)