重点
「会話の重点」などのように使う「重点」という言葉。
「重点」は、音読みで「じゅうてん」と読みます。
「重点」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「重点」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
重点の意味
「重点」には次の意味があります。
・物事のいちばん大切なところ。最も力を注ぐ部分。(出典:デジタル大辞泉)
「英語の勉強に重点を置く」で「英語の勉強に最も力を注ぐ」という意味になります。
「重点」は「重点を置く」と使うことが多いです。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は詩人だから当然人々の発想ということに一番重点を置いて見ていた。
(出典:河上徹太郎『日本のアウトサイダー』)
・精液に固執しているようだからそれに重点をおき類似した事件を探した。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 1』)
・これに対して検察側は明らかに人種のみに重点を置いた選択をしている。
(出典:ドウス昌代『東京ローズ』)
・あの娘の証言に重点を置いてならぬという理由はどこにあるんです。
(出典:久生十蘭『魔都』)
・国策最重点の一つはこの科学的発明とその大成に指向せられねばならぬ。
(出典:石原莞爾『戦争史大観』)
類語
・脈所(みゃくどころ)
意味:物事の重要な部分。急所。(出典:デジタル大辞泉)
・要綱(ようこう)
意味:基本となる大切な事柄。また、それらをまとめたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・正鵠(せいこく)
意味:物事のかんじんな部分。要点。急所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・肯綮(こうけい)
意味:物事の急所。かんじんなところ。かなめ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・勘所(かんどころ)
意味:はずすことのできない大事なところ。肝心なところ。急所。(出典:デジタル大辞泉)