井戸端会議
「井戸端会議がはじまる」などのように使う「井戸端会議」という言葉。
「井戸端会議」は、「いどばたかいぎ」と読みます。
「井戸端会議」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「井戸端会議」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
井戸端会議の意味
「井戸端会議」には次の意味があります。
・共同井戸の回りで、水くみ、洗濯などをしながら、人のうわさや世間話に花を咲かせることをからかい半分にいった語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「井戸端会議」はもともと上記のような意味の言葉でしたが、転じて現在では「主婦たちが家事の合間に集まってするおしゃべり」という意味で使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・専業主婦の井戸端会議と世界の狭さという点ではほとんど変わりはない。
(出典:山本文緒『紙婚式』)
・というのはこれがやがて井戸端会議の内容にもなるしサラリーマンの話題にもなる。
(出典:戸坂潤『思想と風俗』)
・このまま放っておけば朝っぱらから井戸端会議が始まりかねない。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 6』)
・これからは、井戸端会議などと、たやすく軽蔑してはならないだろう。
(出典:つかこうへい『傷つくことだけ上手になって』)
・一昔前の歌謡曲が流れ、それが終わったところで、井戸端会議のような男女の会話が始まった。
(出典:佐竹一彦『新任警部補』)
類語
・日常会話(にちじょうかいわ)
意味:日常の、何でもない時に交わされる会話。普段の生活における会話。(出典:実用日本語表現辞典)
・世間話(せけんばなし)
意味:あたりさわりのない、世の中の一般的な話。気のおけない雑談。(出典:デジタル大辞泉)
・雑談(ざつだん)
意味:さまざまな内容のことを気楽に話すこと。とりとめのない話。(出典:デジタル大辞泉)
・漫談(まんだん)
意味:社会風俗・時事問題の風刺・批評なども取り入れて、聴衆を笑わせる話芸。(出典:デジタル大辞泉)
・低次元(ていじげん)
意味:次元が低いこと。考え方・行為などの水準の低いこと。低級。(出典:デジタル大辞泉)