当然
「当然の結果」などのように使う「当然」という言葉。
「当然」は、音読みで「とうぜん」と読みます。
「当然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「当然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
当然の意味
「当然」には次の意味があります。
・そうなるのがあたりまえであること、道理にかなっていること。(出典:デジタル大辞泉)
「当然」をわかりやすく言うと「あたりまえのこと」という意味になります。
「当然」は「当前」と当て字で書くこともあり、これを訓読みして「あたりまえ」という言葉ができたとされています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それはそれとして、彼女の死が周囲の空気を暗くしたのは当然であった。
(出典:岡本綺堂『有喜世新聞の話』)
・従ってもしも二個の太陽が衝突するとすれば当然非常な熱量を発生する。
(出典:寺田寅彦『宇宙の始まり』)
・そんな事は当然結婚前に知っていなければならないはずなのです。
(出典:伊藤野枝『成長が生んだ私の恋愛破綻』)
・こいつらは当然けんかをしなくてはならないのに仲良く暮し合っている。
(出典:トルストイ・レオ『イワンの馬鹿』)
・勿論書くならイスカリオテのユダを、当然主人公にしなければなるまい。
(出典:国枝史郎『銀三十枚』)
類語
・明瞭(めいりょう)
意味:はっきりしていること。また、そのさま(出典:デジタル大辞泉)
・一目瞭然(いちもくりょうぜん)
意味:一見するだけで、その物事が明確に理解できることを意味する表現。(出典:デジタル大辞泉)
・明明白白(めいめいはくはく)
意味:はっきりしていて、少しの疑いもないこと(出典:デジタル大辞泉)
・瞭然(りょうぜん)
意味:はっきりしていて疑いのないさま。明白であるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・著明(ちょめい)
意味:非常にあきらかであるさま。(出典:デジタル大辞泉)