夜逃げ
「借金がかさみ夜逃げした」などのように使う「夜逃げ」という言葉。
「夜逃げ」は、訓読みで「よにげ」と読みます。
「夜逃げ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「夜逃げ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
夜逃げの意味
「夜逃げ」には次の意味があります。
・夜の間にこっそり逃げて姿をくらますこと。(出典:デジタル大辞泉)
夜の暗く目立たない間にその場からいなくなることを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕は十年この仕事やってきて、夜逃げをしたホテル屋を何軒も見ました。
(出典:桜木紫乃『ホテルローヤル』)
・わしはわしの判断であんたとこの社長が夜逃げすると思たわけや。
(出典:植松真人『神さんが降りてきた。』)
・夜逃げするように飛び出してから、半年間まるで連絡をしていない。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)
・田尻氏が借金に追われて夜逃げしたというのも、単なる憶測にすぎない。彼は管理人だった。
(出典:山本弘『審判の日』)
・町じゃ夜逃げもできましょうが、村じゃそんなわけにもいかない。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル1] 横溝正史 「八つ墓村」』)
類語
・失踪(しっそう)
意味:行方をくらますこと。また、行方が知れないこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・家出(いえで)
意味:帰らないつもりでひそかに家を出ること。
(出典:デジタル大辞泉)
・逃亡(とうぼう)
意味:逃げて身を隠すこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・雲隠れ(くもがくれ)
意味:姿を隠して見えなくなること。
(出典:デジタル大辞泉)
・出奔(しゅっぽん)
意味:逃げて跡をくらますこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)