不快
「不快になる」などのように使う「不快」という言葉。
「不快」は、音読みで「ふかい」と読みます。
「不快」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不快」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不快の意味
「不快」には次の二つの意味があります。
1 いやな気持ちになること。不愉快であること。また、そのさま。
2 気分のすぐれないこと。 (出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
不快の意味①「いやな気持ちになること。不愉快であること。また、そのさま。」
「不快」の一つ目の意味は「いやな気持ちになること。不愉快であること。また、そのさま。」です。
「不快になる」などのように使います。
基本的にはこの意味で使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は意味のないものへ意味をつけて、非常に不快な気分に襲われていた。
(出典:富ノ沢麟太郎『あめんちあ』)
・「確かにお伝えいたします」 そして若者は不快そうな微笑を浮かべた。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 11 背徳の惑星』)
・しかし人生に対する私の最初の印象は、決して不快なものではなかった。
(出典:金子ふみ子『父』)
・然し私に近くおいよさんの居ることは私に少しも不快の感を起させない。
(出典:長塚節『隣室の客』)
・この不快な洞穴の中を、その女の子は先に立って奥の方へと進んでいく。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 8 遙かなる旅人』)
類語
・生ぬるい(なまぬるい)
意味:気力が感じられない。情熱が足りない。(出典:デジタル大辞泉)
・拒否(きょひ)
意味:こばみ、いなむこと。願いや要求を承知しないでことわること。拒絶。また、決議、決定に同意しないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ストレス
意味:精神的,肉体的刺激を一般にいう.特に,健康に負の影響を与える創傷,疾病,精神的要因など.(出典:栄養・生化学辞典)
・不愉快(ふゆかい)
意味:愉快でないこと。たのしくないこと。不快。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
不快の意味②「気分のすぐれないこと。病気。」
「不快」の二つ目の意味は「気分のすぐれないこと。病気。」です。
意味①と似ていますが、主に病気などによって気分がすぐれないことを表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・患者に対して医者が「悪いよ」というと必ず患者は不快の心持を起こす。
(出典:国枝史郎『小酒井不木氏の思い出』)
類語
・病気(びょうき)
意味:生体がその形態や生理・精神機能に障害を起こし、苦痛や不快感を伴い、健康な日常生活を営めない状態。医療の対象。疾病(しっぺい)。やまい。(出典:デジタル大辞泉)
・患い(わずらい)
意味:病気で苦しむ。古くは「…にわずらう」の形で用いることが多い。(出典:デジタル大辞泉)
・病欠(びょうけつ)
意味:病気のために欠席・欠勤すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・病(やまい)
意味:病気にかかる。気分が悪くなる。わずらう。(出典:精選版 日本国語大辞典)