ウィット
「ウィットに富む」などのように使う「ウィット」という言葉。
「ウィット」は、英語で「wit」と表記します。
「ウィット」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ウィット」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ウィットの意味
「ウィット」には次の意味があります。
・その場に応じて気のきいたことを言ったりしたりする才知。機知。気転。(出典:精選版 日本国語大辞典)
頭の回転の速さや、知性の高さを感じさせるようなひねった言葉選びや行動に対して使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もちまえのウィット精神で、うまくやってくれることを期待して。
(出典:西風隆介『神の系譜VI 竜の時間 神国』)
・ぼくがいうのもおかしいけど、母はなかなかウィットに富んだ性格だったんです。
(出典:藤原伊織『テロリストのパラソル』)
・ウィットを効かせた名前は覚えにくいメールアドレスなどでも効果を発揮する。
(出典:藤原和博『自分「プレゼン」術』)
・アメリカ生活でしぜんに身についたウィットでもあったが、また本心でもあった。
(出典:星新一『人民は弱し 官吏は強し』)
・学校一の秀才である上、ウィットもセンスもある彼ならば、まず問題はないだろう。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!短編集6 あてにならない六法全書?』)
類語
・才知(さいち)
意味:才能と知恵。(出典:デジタル大辞泉)
・知恵(ちえ)
意味:物事の道理を判断し処理していく心の働き。(出典:デジタル大辞泉)
・気転(きてん)
意味:心の働かせかた。また、物事に応じてとっさに心が働くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ユーモア
意味:人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。(出典:デジタル大辞泉)
・洒落(しゃれ)
意味: その場に興を添えるために言う滑稽な文句。(出典:精選版 日本国語大百科)