隷従
「大国に隷従する」などのように使う「隷従」という言葉。
「隷従」は、音読みで「れいじゅう」と読みます。
「隷従」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「隷従」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
隷従の意味
「隷従」には次の意味があります。
・他に隷属すること。ある者の支配に属してその言いなりになること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言えば「手下になって従うこと」という意味です。
「隷」と「従」はどちらも「つきしたがう」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・身分制度などに甘え、隷従する愚かな者がいて当然だと思っている。
(出典:流星香『プラパ・ゼータ 2 天空の魔法陣』)
・それは人に隷従を強いる偏狭・不寛容な態度といわなくてはならない。
(出典:和辻哲郎『埋もれた日本』)
・ほかの惑星王国ほど、隷従化されてはいない、いってみればだな。
(出典:アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』)
・このなんとも言えない隷従と自由とのあいだをゆく感情が、グランゴワールのお気に召していたのである。
(出典:ユゴー/辻昶,松下和則訳『ノートルダム・ド・パリ(上)』)
・この利潤の隷従者となりつつあるということもいえるのである。
(出典:中井正一『美学入門』)
類語
・従属(じゅうぞく)
意味: 強いものにつき従うこと。また、それに頼ったり、その言いなりになったりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・隷属(れいぞく)
意味:他の支配を受けて、その言いなりになること。(出典:デジタル大辞泉)
・服属(ふくぞく)
意味:服従して下につくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・屈従(くつじゅう)
意味: 権力や力の強い者に、自分の意志をまげて従うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・服従(ふくじゅう)
意味:他の意志や命令に従うこと。(出典:デジタル大辞泉)