不祥事
「不祥事を起こす」などのように使う「不祥事」という言葉。
「不祥事」は、音読みで「ふしょうじ」と読みます。
「不祥事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不祥事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不祥事の意味
「不祥事」には次の意味があります。
・関係者にとって不都合な事件、事柄。(出典:デジタル大辞泉)
「不祥事」は、一般社会において信用・信頼を失う行動をしてしまった場合などに「不祥事を起こす」などのように使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・父親の部下が横領という不祥事を起こさなければ三年は暮らしたはずの町だった。
(出典:高橋克彦『前世の記憶』)
・全国的に警察官の不祥事が続く中、警察に対する市民の目は厳しい。
(出典:読売新聞大阪社会部『警察官ネコババ事件 おなかの赤ちゃんが助けてくれた』)
・いつかこのような不祥事が起きるのではないかと危惧していたが、それが的中した形となった。
(出典:森村誠一『ホーム アウェイ』)
・実際、この頃、銀行の姿勢を問われる不祥事が相ついでいた。
(出典:草野厚『証券恐慌――山一事件と日銀特融』)
・今回の不祥事の責任者として高階病院長にはこの提案を実現させるために最大限の協力を行う義務がある。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(下)』)
類語
・スキャンダル
意味:名声を汚すような不祥事・不正事件。また、情事などのうわさ。醜聞。(出典:デジタル大辞泉)
・汚職(おしょく)
意味:公職にある人が、地位や職権を利用して収賄などの不正な行為をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・不道徳(ふどうとく)
意味:道徳に反していること。(出典:デジタル大辞泉)
・疑獄(ぎごく)
意味:はっきりした証拠がつかめないので有罪か無罪か疑わしい裁判事件。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・不正(ふせい)
意味:正しくないこと。正当でないこと。正義でないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)